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エンゲル係数

2017年2月14日 火曜日

  エンゲル係数(家計に占める食費の割合)が30年前の水準に戻っているそうです。ちなみに戦後は約60%。当時は食費以外にお金を掛ける余裕など殆どなかったのでしょう。

でも、現在のエンゲル係数上昇の理由は”家計に余裕がないから”とは一概に言えないようです。もちろん近年の節約志向の高まりも一因ではあるのですが、食生活の内容の変化がエンゲル係数の上昇に影響しているとのことです。

具体的には外食の増加、調理されたお惣菜などの購入、あるいはいわゆる健康志向の高まりに伴う健康食材の購入など。これらは食費の増加に繋がるでしょう。衣食住の中でも”食”の部分に満足感を求める消費志向が高まりを見せているようです。

私見ではこのことは良いことでもあるなぁと思いました。”食”というのは人間にとって”衣”や”住”よりも根源的なものです。その部分に高度な満足感を求めるということは生活の基幹そのものの向上に繋がる気がしました。やはり人はいくら着飾ったり、豪邸に住んだり、高級車を手に入れても、肝心の自分自身が健康で自己肯定できる存在でなくては満たされないものだと思いました。