何かに取り組んで殆ど成果が上がらないときにときによく聞かれるのが「やらないよりは良い(マシ？)」という言葉です。しかし、結果としてのそれは当然のことで、それこそ商業主義のつけ込む隙となっている感は否めません。電気的に筋肉をつける器具や、筋トレの効果を削減するような補助器具、明確なエビデンスに乏しい健康？補助食品は此処に当てはまります。

一方で、自分が到達したい目標を持つことには、それ自体に意義があると思っています。たとえ、その目標に到達することができなくても、そこに近づこうとする行為は意味のある結果をもたらします。

この両者は似て非なるものです。

 先日、体験にいらした方に「トレーニングは月に１回でも良いですか？」と尋ねられました。せっかくお越し頂きましたが私の返答はNOでした。

何故なら、これからパーソナルトレーニングを始める方が、月に１回の筋トレで成果を出すことは不可能だからです。その方はコストの節減のためにお尋ねになったのですが、結果として効果の出ないことが明白ならば、それは”節約”とは言えないと思います。私としても余暇としてならばともかく、目的のあるトレーニングを成果が出ないと分かっていて指導させて頂くことは出来ません。

ただし、一定期間のトレーニングを積んだ方が月に１回、復習の意味でお越しになることはやぶさかではありません。自己流では道を誤るというか、無駄な努力をしてしまうこともままあります。ある程度の経験を積んだ後もときには振り返ることは必要だと思います。

　一日に一度で良いので３０秒だけ鏡の前で裸の自分と向き合ってみてください。寒いといけないのでお風呂あがりなどに。自分の体型が好きでない間はなかなかに辛い作業かもしれません。ですが、貴方が本当に気に入らないのは体重や体脂肪率などの数値ではなく、ビジュアル的なご自身ではないですか？もし、そうならそこを直視しないと。そうすることで自制心というモチベーションを高めることができるはずです。

　できれば体重計(体組成計)も鏡の前に置いてあるとベターです。わざわざ、他から運んできて鏡の前に置いて測ることはおやめください。じきに運ぶことが面倒になって身体計測自体をやらなくなる可能性大です。